三島市立公園 楽寿園
~「小松宮彰仁親王殿下御別邸」跡地 ~
小松宮彰仁親王殿下御別邸跡地に広がり、富士山の溶岩流及びそこに実生した自然林、伏流が特徴の公園
楽寿園は、明治維新で活躍された小松宮彰仁親王殿下が明治23年に別邸として造営し、昭和27年より市立公園として三島市が管理運営しています。三島駅のすぐ南に位置し、約1万年前の富士山の噴火の際に流れ出た溶岩流(三島溶岩流)及びその上に実生した自然林や野鳥を観察することができます。また溶岩下の伏流が出水期には清冽な水源をなし流れ出ています(小浜池等)。
こうした溶岩流末端の標識的地形が豊富なものとして、昭和29年に史跡名勝天然記念物に指定されました。平成30年にはユネスコより世界認定された伊豆半島ジオパークのジオサイトに認定されています。
園内には県・市指定の文化財「楽寿館」をはじめ、どうぶつ広場やのりもの広場、郷土資料館もあり、四季を通じて子供から大人まで楽しめる公園として親しまれています。
3月の雪割草展、東部鉢花展覧会、洋らん展、すみれ展を皮切りに、4月は小品盆栽展、えびね展、5月は春のさつきまつり、6月は初夏の山野草展、羽蝶蘭・山野草展、9月には水石展、10月は秋の小品盆栽展、秋の山野草展を開催するとともに10月から11月までは楽寿園菊まつり、11月には秋のさつきまつりを開催しています。
旧別邸は「楽寿園」として一般公開されています。
小松宮彰仁親王殿下や李王世子垠殿下が滞在された旧別邸は「楽寿園」として一般公開されており、京間風高床式数寄屋造りの建物は三島市の文化財として指定され、館内の装飾絵画は静岡県の文化財として指定されています。
楽寿館の前には、三島溶岩流やその上に実生した自然林、小浜池やせりの瀬などの溶岩下の伏流を活かした庭園が広がり、現在もその景観が保持されています。小松宮彰仁親王殿下は、別邸で地元三島の市民を招いて園遊会を催したとの記録もあり、楽寿館や庭園を巡ることにより、往時の皇室の方々の営みや市民との交流などに思いをはせることができます。
基本情報
名称 | 三島市立公園 楽寿園 |
所在地 | 〒411-0036 静岡県三島市一番町19-3 TEL:055-975-2570 |
ウェブサイト | https://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/ |
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